休日のある日、サニーはルージュと出かけるため彼女の家に来ていた。呼び鈴とともに出てきたルージュはいつものセーラーワンピースの上からタオルケットをマントにして現れた。

「今日はサニーみたいに決めてみたの。」
ルージュはそう言うが、サニーは暑くないか内心心配だった。

出発した二人は街を歩くが、サニーのマント姿は見慣れてるのに対しルージュがやってるタオルケットのマントはそれなりに目立っていた。

程なくすると二人はショッピングモールに来ていた。買い物を楽しむ二人は普通の女の子そのものだった。ルージュのタオルケットのマント以外は

「誰か何か言った?」
「気のせいよ。でもなんか私たちのこと言われてるような・・・」
まあそれはいいとして買い物を終えた二人はゲーセンで遊んだり食事を楽しんだりしていた。食事を終えて店を出ると大きい公園で観覧車に乗っていた。

「いい景色ね。」
二人は街の景色を楽しんでいた。

その後ゴーカートやサイクルモノレールといった乗り物に乗ったりコスプレイヤーと一緒に遊んだりと一通り楽しんだ後最後のお楽しみに行こうと公園を出た。二人が最後に訪れた場所は海沿いの屋外型展望台のある公園だった。海を眺める二人の目線には対岸から花火が打ち上げられた。

「奇麗ね。」
二人は花火を眺めていた。花火は夏の夜空を彩り、夏の思い出を残した。

花火が終わり、公園を出た二人は帰路に着いた。

「今日は一緒に遊んでありがとう。」
ルージュはサニーに感謝を述べた。

「私も今日一日一緒に休日を過ごせてうれしかったわ。できることならずっと一緒に過ごしたいくらいね。」
サニーの言葉に高揚したルージュはサニーに抱き着いた。サニーはそんな彼女を抱き寄せた。

そしてルージュの家の前に着くと彼女は家に入っていった。ルージュが家に入るとサニーも自宅に帰った。

自宅に帰ったルージュは風呂から出て布団を敷くとタオルケットをかぶって寝た。しかし彼女はあることに気づく。

「臭っ、汗臭くなってるの忘れてた・・・」
そう、ルージュはサニーとマントでお揃いしたくて一日中タオルケットをマントにしていたのだ。真夏だったのでタオルケットの襟元が汗で匂いがしみ込んでいたのだ。

(明日タオルケット洗お。)
ルージュはそう考えていた。そして翌日彼女はタオルケットを洗濯したのだった。

終わり

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